脳は一生、成長を続ける
最新の脳科学の研究から、脳は年齢に関係なく、環境に適応して変化成長することがわかっています。
いろいろな状況において、脳がどのように使われているかについても、解明が進んでいます。 脳を鍛えることで、今まで以上に自分の能力(脳力)を発揮することができるようになることもわかってきました。この脳の成長能力を活用し、「脳磨き」を実践します。
幸せな成功に導く脳の使い方が発見された!

脳は、860億個の脳細胞と、約50万kmの長さの神経繊維からできています。 50万kmというのは、地球と月を繋いで、さらに地球を3周できるくらいの長さです。この数だけを聞いてもすごい性能を脳は持っていると感じていただけると思います。そのすごい脳の全体を、私たちはバランスよく使わずに、分断して使っています。この脳の使い方では、視野や思考の幅が狭くなる特徴があります。
逆に、脳全体をバランスよく使う脳の使い方をすると、脳が本来持っている素晴らしい可能性を発揮し、視野や思考の幅が広くなります。そして、幸せで豊かな人生を築くことが、思いのほか楽しみながらできるようになります。
「脳磨き」とは?
「脳磨き」は、脳全体をバランスよく協調的に動かすための脳のトレーニングです。
「脳磨き」を続けることで、脳の無意識領域が整い、フロー状態に入りやすくなります。そして、リーダーが脳磨きを極めていくと、チームで「心の安全基地」が醸成され、集合知性を発揮するチームがつくられていきます。集合知性が発揮されたチームでは、メンバー皆がフロー状態に入り、心を一つにして、極めて高いパフォーマンスを達成するようになります。(集合知性の詳細は、以下をご覧ください)
仕事であれ、プライベートであれ、自分がどのようなコミュニティに所属しようと、「集合知性」を発揮できる人間関係を自分から働きかけてつくり出せる。自分も周りの人も深い心の絆でつながり、自分らしく生きがいを感じながら皆で困難を克服し夢を実現していける。それが、ウェルビーイング、幸せで豊かな人生として現れるのです。
「脳磨き」が目指しているのは
昨今、よく聞かれるようになったウェルビーイング(Well-Being)。 身体だけではなく、精神面・社会面も含めた”健康”な状態を言い、ここでの「”健康”とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。(日本WHO協会訳より)」「人の幸せとは何か?」という大切な問いに対して、脳科学は1970年代より解明に取り組んでいます。その中で、ウェルビーイングのヒントとなる次のような研究があります。
75年以上に渡る米国ハーバード大学の研究から、幸せで豊かな人生を送ることのできる人の共通点が明らかになってきました。どんな境遇に生まれ育とうと、「心温まる、心をひとつにできる人間関係を持ち続けられる人」が幸せで豊かな人生を送ることができるのです。
実験の詳細については、書籍『科学的に幸せになれる脳磨き』に譲りますが、ウェルビーイングを実現する脳の使い方が、脳全体をバランスよく使っている状態です。この脳の使い方ができると、心を一つにする関係が醸成されていきます。心を一つにできる人間関係は、心の安全基地を育み、フロー状態で一心にものごとに取り組んだり、集合知性を発揮して「生きがい」など目に見えない心の幸福とともに、天才知性を凌ぐパフォーマンスを普通の知性の人たちから引き出します。つまり、脳磨きを続けている人は、物心両面での幸福を実現できるのです。
「脳磨き」の代表的な脳科学の理論と実践
脳磨きを実践することは、フロー状態、心の安全基地、集合知性などの実現を通じて、ウェルビーイングを満たすことができます。詳細は以下をご覧ください。
非認知脳力を高める Non-cognitive Ability
AIがどんなに発達しても、誰かの気持ちを察したり、気遣ったり、想いや志を抱いたりなど、人が失なってはならない脳力があります。それは「非認知脳力」です。IQや学力などテストで測定できる知能や学習脳力を「認知脳力」、人間が育む必要のある、ものごとに対する向き合い方や姿勢など数値化しにくい脳力を「非認知脳力」と呼んでいます(一般には「能力」を使いますが、脳磨きでは脳の能力という意味で「脳力」を使っています)。非認知脳力には、意志力、感謝心、自尊心、利他心などのいわゆる「徳」と言われているものの「徳目」が含まれます。(非認知脳力はこの図に書かれているもの以外にも、誠実、優しさなどいろいろあります)
長い人生で、人が幸せに成功していくためには、非認知脳力を高める必要があることを、米国シカゴ大学のノーベル経済学賞受賞者 ヘックマン博士も提唱しています。非認知脳力が鍛えられていると、メンバーがお互いに信頼し合い、それぞれが「みんなのために」 という利他心を持ちやすくなる。そして、共通の目的に向かって情熱を持ち、周りの人と協力して、心をひとつにできるチームを作りやすくなるのです。
以下に非認知脳力の項目をいくつか抜粋してご説明します。
共同体思考の脳の使い方を身につける Selfless Brain

従来の脳の使い方

進化した脳の使い方
人の脳には危険なものなど、自分にとって良くないものをキャッチして用心深くなるために、物事を悪く捉えようとする「ネガティブ・バイアス」が備わっています。もともとは人類が生き延びていくために必要な脳の機能でしたが、かつてほど危険がなくなった現代において、些細なことに強くネガティブに反応することが、逆に厄介なことを引き起こしています。この「ネガティブ・バイアス」が強い脳の使い方を「個分離思考」と言います。これが従来の脳の使い方です。
個分離思考では、自分(たち)を守ろうとする意識が強くなり過ぎるので、「自分は正しいが、相手は間違っている」のようにエゴが強くなり、対立を引き起こします。そして、脳を分断して使うFF状態になります。一過性には、大きな力を発揮しますが、慢性的になると脳を破壊するなど、脳が本来持っている素晴らしい力を発揮することができません。
一方、相手を仲間・同志・共同体の一員として受け止めている脳の使い方を「共同体思考」と言います。エゴの少ない、私心のない脳の使い方です。信頼関係に基づく横の関係を築くので、心が癒される「心の安全基地」をつくります。共同体思考の脳の使い方をしていると、フロー状態に入りやすくなります。フロー状態は、「我を忘れる」のように、何かに没頭して、エゴが小さくなっています。リラックスした集中状態でもあります。 脳全体がバランスよく使われるので、高い次元からの視野を持ち、それまでは思いもよらなかった解決策が思いつくことも起こります。「進化した脳の使い方」とも言われ、脳磨きの基本となる脳の使い方です。共同体思考は、集合知性を発揮するために必須となる脳の使い方です。
集合知性を発揮する Collective Intelligence
『集合知性』とは、皆が心を一つにすることで、天才知性にも勝る優れた力を発揮できる能力(知性)を言います。例えば、野球やサッカーなどの団体競技をイメージしてみてください。 全員が勝利に向かって心を一つにしているチームと、各人が「個人タイトル」に目が向いているチームを比べてみると、その力の差は歴然です。
全員の力が同じ方向に結集したチームでは、1+1が5にも10にもなっていき、驚くようなパフォーマンスを生み出すことができるのは、容易に想像できると思います。
実はスポーツだけではなく、知性面でも同じことが起こるというのが最新の科学的な研究から明らかになってきました。 これが実践できると、企業では従業員の皆さんそれぞれの強みを活かしつつ、幸せや生きがいを感じてもらいながら、一体感を持って会社を大きく発展させることができるのです。 図に表されているように、個人個人の知性は平均的であっても、集合知性が高いチームは、優れたパフォーマンスを発揮することがわかってきました。
集合知性が高い状態になると、天才知性を含むチームをはるかに凌ぐ力を発揮できることが明らかになってきたのです。集合知性が発揮されているときは、チームでフロー状態に入っているときでもあります。
「脳磨き」を続けることで、非認知脳力が高まり、共同体思考の脳の使い方が身についてくると、集合知性を発揮できるようになります。 自分が所属するあらゆるコミュニティ(家族、友人、学校、職場、地域、国など)で自らが集合知性の渦の中心となる。これが、皆が幸せで豊かになりながら高いパフォーマンスを発揮できるコミュニティを形づくる秘訣です。 「脳磨き」が目指すところは、皆が深い信頼関係を築き、心を一つにすることで集合知性を発揮する。そのようにして、幸せで豊かになれる社会を築くことです。
脳磨きマインドフルネス Mindfulness

マインドフルネスは、脳の活性を高め、幸せで豊かになれる「脳磨き」の一つです。マインドフルネスとは、坐禅や瞑想により鍛えられた心の状態、つまり、今の瞬間にフォーカスしている状態です。 人は、何かに集中しているように思っても、50%程度の時間は目の前にあることではなく、別のことを頭の中で考えている「マインド・ワンダリング」という状態になっています。 マインドフルネスは、「マインド・ワンダリング」を少なくし、心と身体を健やかに保ち、ストレスを軽減して脳を成長 させることもわかってきています。
近年、米国の有名な企業、たとえば、グーグル社やメタ(旧フェイスブック)、ゴールドマン・サック ス、P&G、インテル社などが社員教育にマインドフルネスを取れ入れています。 弊社では、マインドフルネスを実体験するためのワーク(脳磨きマインドフルネスなど)を数多く提供させていただいております。お役立ち情報に、脳磨きマインドフルネスの音声を置いていますので、ご活用いただけたらと思います。
Awe 体験をする Awe Exprience

Awe(オウ)体験とは、大自然や大宇宙の広大さや悠久さに触れた時に、自分の小ささを感じるような体験です。 そのような時、脳が極めて活性化し、時空を超えた脳の使い方ができるようになります。
時空を超えるとは、例えば、名バッターがバッターボックスに立ってバットを構えていると、ピッチャーの投げた球がホームベース上で止まって見えたというような体験です。 あるいは、何かに没頭して、ちょっとの時間だと思っていたら、とても長い時間が過ぎていたというような体験も同様です。
このような通常の時間の枠を超えた脳の使い方は、Awe体験をした脳に起こりやすくなります。これは、とてつもなく集中ができている脳の使い方で、奇跡と思えるようなことが起こるのも、このような時です。ちなみに、フロー状態は、Awe 体験の一部であることも、脳科学の研究から明らかになってきています。
さらに、Awe体験をした脳では、自分だけ、自分と同じ世代の人たちだけでなく、先人たちの思いを感じることで、心が熱くなったり、未来の人たちのために、自分が今できることをしよう(たとえば環境温暖化を食い止めようなど)というような脳の使い方が起こります。つまり、世代や時間を超えて集合知性を発揮できるのです。Awe体験をしている脳は、対立軸をつくることなく、誰も負け組にしない関わりができるようになります。
このような脳の使い方をしているときは、未来予測の脳回路が的確に働いているので、素晴らしい未来を実現できるのです。