一心に打ち込むことがフロー状態をつくる

一心に打ち込むことがフロー状態をつくる

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心の中で調和が取れていて、とても満たされた感じ、高い集中状態にもかかわらず、 無重力のように軽やかで疲れもまったく感じない。ワクワクして、一生懸命にがんばっているつもりもないのに、どんどん仕事が進んでしまう。その仕事と自分が一体化して、外の環境とも本当に調和して気持ちがいい」 このような状態が本当にあるのかと思ってしまいますが、実際にあるのだそうです。 それを「フロー状態」といいます(「ゾーン」ともいいます)。

そして、脳科学でも解明が進んできています。 このような状態は、主観でしかわからないので、科学的に研究しようがないと思うかもしれません。ところが、最新の興味深い研究があります。 スペイン・バルセロナ大学のモンツール博士らは、スラックラインを利用してフロー状態を身体の動きのスムーズさで検知できることを示しています。 スラックラインは、ひとことで言うと「綱渡り」です。 近年、新しいスポーツとして注目されてきています。スラックラインの競技会なども開催されるようになり、世界チャンピオンになる人は、1キロメートルの長さの綱の上を、バランスを整えながら歩けるのだそうです。 地上から綱の高さは600メートル。渡るのに要する時間は1時間15分。命綱をつけているとはいえ、バランスを崩せば落ちてしまうわけで、その間中、極度の集中状態にあるわけです。 この時に、緊張して集中状態を作ろうとすると、その状態は長くは続きませんし、すぐにバランスを崩してしまうことににもなります。このような時こそ、「フロー状態」での集中状態が必要なのです。

競技者本人の「主観」で、フロー状態にあるかをスラックラインの動きと連動して 調べる、フロー状態を科学的に検知しようという試みです。実際に、身体の動きがとても滑らかになるとき、主観的なフロー状態と一致することがわかってきました。 米国・エモリー大学のハンセンキャンプ博士らは、マインドフルネスを長年実践している人たちの脳では、集中力が増すように変化が起こると報告しています。  その変化のひとつが島皮質です。島皮質の活性が高まると、注意散漫から集中状態への切り替えがしやすくなるのです。 一流のアスリートたちが「ここ一番」で実力を発揮できるのも、集中しているからに他なりません。 「失敗したらどうしよう」「負けたらどうしよう」といった雑念がゼロで、心が「いまここにある」状態だからこそ、集中していい結果を出すことができるのです。

米国カルフォルニア大学サンデイエゴ校の ポーラス博士らが興味深い研究をしています。

この研究によると、オリンピックで金メダルを取れる人と10位で終わる人の身体能力にはほとんど差がないそうです。 それで、脳の使い方が違うかもしれないと脳のを調べることになりました。チャンピオンになれる人は、そうでない人に比べ、「島皮質」の活性が高いことが明らかになりました。「今ここ」に集中することの大切さを物語っていますね。

脳トレ研修では、このように最新の脳科学を活用し、島皮質を鍛えることもしています。

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