未来を予測する日記を使う脳の使い方
フィードフォワードという脳力
脳にはフィードフォワードという、未来をある意味で予測する能力が備わっているということが分かってきました。
人間の脳神経系にはフィードフォワードというプロセスがあちこちに起こっているということです。近い未来を予測することで、あらかじめ修正をかけるというのがフィードフォワードです。
それに対して、フィードバックというのは修正をあとからかけるということで補整をするということです。
前日に翌日の日記を書く
人間の脳にはフィードフォワードという特性が備わっていることが分かってきたので、僕は前日に翌日の日記を書くのです。変な話に聞こえるかもしれませんが、「明日はこんなことをして、こんな状態になっています」みたいな日記です。もちろんいい状態をイメージしながら、箇条書きですが、「こんなことをしている」「こんな状態になっている」といったことを書いています。すると、不思議なことに、それに沿って行動するようになります。
長いToDoリストでモチベーションがダウン
ToDoリストは、これからやらなければならないことを書き、僕の場合はだんだんリストが長くなっていって、明日までにこれをやらなきゃ、あれをやらなきゃみたいになって、リストを見るのも嫌みたいな状態になったことが何度もあります。
ですが、日記を書くというのは、自分を励ましながら、気持ちが前向きになるようにして行動していくので、そこで新たな行動をした場合には日記に付け加えていくことをしています。
未来に沿って行動する
これは捉え方の違いだけと思われるかもしれませんが、自分の描いた未来に沿って行動していくと、サクサク行動が進むのです。それに対してToDoリストで一つずつ、やったものを消していくというよりは、既に書いてあることをやっているという、ほんの少しの違いなのですが、ずいぶん行動の”サクサク感”が違うと実感しています。
未来の決算書をヒントに
これは稲盛和夫さんの講話の中でヒントを得ました。未来の決算書というのを税理士さんに作ってもらいなさいと。決算書というのは、普通は、今期はこういう決算になりました。こんな業績になりましたという結果をまとめたものが決算書ですが、あらかじめ税理士さんに、来期はこんな決算書になります。月次で、経費がこのぐらいで売り上げがこのぐらいになって黒字が出ていますというのを作ってもらい、それに沿って行動していくのが良いと。最初は不思議なことだと思いながら、はっとして、これはひょっとしてフィードフォワードのことだと気が付いて、自分でもフィードフォワードしてみるということを実際にやってみました。
未来を予測する日記
明日はこんな自分になっている、こんなことをしている。特にワクワクしながらしているイメージをしながら前日日記を書いていいます。そうすると、本当にそのとおりに行動するようになるというのが実感できています。
共同体思考で未来日記を書こう!
未来を予測する日記を書くとき、意識していただきたいことがあります。それは、「共同体思考」の脳の使い方で書く、ということです。個分離思考で未来日記を書こうとすると、できないことばかりに目が向いてしまいます。できないと嫌だから、とりあえずできそうなことを書いておこう、となって、楽しさやワクワク感を感じることができません。自分の成長を感じられないからです。共同体思考で可能性を信じて、ワクワクする未来を綴っていきましょう!皆さんの日々の人生がより楽しく、そして、成果を挙げられるということにお役に立てればうれしく思います。今日もありがとうございました。