Awe体験が脳を活性化することで、幸せが実現できる脳科学
Awe体験とは
Awe体験というのは大自然、大宇宙の広大さ、悠久さや美しさに心が打たれて、心震えるような感動体験を言います。そのときに脳は非常に活性化して、今まで心の中にあった「枠」が取っ払われることが起こるということが脳科学の研究からわかってきています。そのような脳の状態になると、普段は気がつかないこと・感じられないことに気づいたり、感じられれたりするようになります。感受性が高まっているという表現をしてもいいかもしれません。ただし、単に敏感になっているのとは違います。世界が違って見える、その一つが、「大いなる循環」が感じられるようになるということです。
大いなる循環
大いなる循環というのは、物質やエネルギーいろいろなものが世界、もしくは宇宙の中を循環して、その中で成長、発展をしているということが起こっていることです。現代の人たちは、宇宙物理学などの知識から知っていますが、実際に大いなる循環を感じているかというと、スケールが大き過ぎて全然感じていないのが正直なところではないでしょうか。僕自身も感じていない人のひとりです。
Awe体験で未来の状況が見える
ところが、それが少しでも感じられるようになってくると、周りの人たちも自分も本当にハッピーになってくるということが起こります。例えば千本倖生さんという、稲盛和夫さんと第二電電を創業された方のお話を直接聞かせていただいたことがあります。そのとき、当時の電電公社、今のNTTが一社独占で通信料金が非常に高かった日本。これでは通信というものが非常に増えていく中で日本の発展の妨げになる。国民が高い電話料金で負担を強いられてしまうということで、第二電電、今のKDDIを稲盛和夫さんと千本さんが創業されました。
そのときに健全な競争を通信事業に持ち込んで、電話料金を下げるというのが一つ大きな目的です。もう一つは、事業者がきちんと内部留保をためることができ、従業員に給料を支払うために、単に電話料金を下げればいいというものではなく、それなりの利益も確保することも大切です。それは、将来の新技術の投資資金になったり、一緒に仕事をしてくれている人たちの生活費(給与)にしてもらったりするためです。人が大きな貢献をしようとすると、大いなる循環が見えていることがポイントなのです。そのような大いなる循環が起こって、電話料金が引き下げられました。昔から考えると、今は信じられないぐらい単位時間あたりの電話料金が安いですよね。
しかも、スマホとか携帯でどこにでも電話を持ち歩けるという便利な世の中になっているにもかかわらず、電話料金とか通信する単価自体はとんでもなく下がっています。そういうことを起こしつつ、通信事業会社で働いている皆さんの給与を確保したり、新しい技術を開発したり。全方位にきちんとお金が循環するようにして、みんなが便利さを感じ、幸せを感じ、そういう世の中になってきたんだというお話を伺って、本当に感銘を受けました。
大いなる循環の流れに乗る
それは、稲盛和夫さんが「宇宙の意志と調和する」と、とんでもないことを言われているように感じますけど、実際、脳科学的に見ると、Awe体験をされて、非常に謙虚になり、感謝の気持ちを強く感じて、世の中の役に立ちたいという脳の状態だったからこそ、大いなる循環というのが感じられる。大いなる循環が見えて、その循環にさらに付加価値を付けて、さらに大きな循環にしていく。そのためにはどんなことができるのだろうということを考えられたからこそ、上述のようなことが起こってきたんだなというのを、千本さんから直接お話を聞かせていただいて感じました。
Awe体験をたくさんして、大いなる循環というのを少しでも感じていただけると、世の中の役に立って、自分たちも幸せになっていくという境地に少しは近づけるのだと、僕自身も教えていただきました。ぜひ、Awe体験をして、脳を活性化してみてくださいね。今回もお読みいただき、ありがとうございました。
さらに、Awe体験などについて知りたい方は、脳磨きメルマガやポッドキャスト『3分脳磨き』をご活用ください。