思考は現実化するって本当?

思考は現実化するって本当?

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もくじ

思っていることが全然現実にならない!

よく「思考は現実化する」と言われますが、自分はこうなってほしいのにと思っているのに、なかなかそうならないと多くの人が思っているのではないでしょうか?

今回はそのことを、脳科学の視点からお話しします。

心に描いたとおりに現実が起こっていかない。逆に、心に描いていないようなことが起こっている。そう思う人が多いと思います。僕自身も、そう思っていましたから、その気持ちはよくわかります。

どんな脳の使い方をすればいいのか?

はっきり言うと、デフォルトモードネットワーク(DMN)という脳内ネットワークを活用することが大切になってきます。

すごく集中しているとき、DMNは動いていません。ところが、音楽を聴きながら料理をしているとか、テレビを見ながら新聞を読んでいるみたいな、ちょっと流しながらやっているとき、あるいは、ぼーっとしているときに、このネットワークが動いています。

実際に、一般の人の脳でDMNが活動している時間を推定してみると、一日のうちの半分ぐらいは、DMNが動いていることがわかってきました。

デフォルト・モード・ネットワークは、いつ働いている?

もう少し具体的に、DMNの働きを見て見ましょう。

例えば一生懸命仕事をしていて、ふっと集中が途切れたときに、「そうだ、そうだ。うちの奥さんから、〇〇を買ってきてと言われたから、買っていかないと怒られちゃうな」みたいな、そんなことをふっと思い浮かべたりする時、DMNが働いているときです。

DMNにどういうイメージが入っているか、がとても大事です。そこに入っているイメージが現実になっていくからです。

デフォルト・モード・ネットワークが四六時中、イメージトレーニングをしてくれている?!

普段から、脳を磨いていないと、心配事が多く出てきます。上述の例、頼まれたのを買っていかないと奥さんに怒られちゃうというのも、いってみれば心配事の一つですよね。大抵、DMNに入っているイメージは、心配事が多いのです。それが四六時中、一日のうちの多くの時間はデフォルトモードネットワークが動いていて、イメージトレーニングをしてくれているようなものです。イメージトレーニングは、スポーツの世界ではよく活用されていて、大変効果があることがわかっています。一日の半分は、DMNが動いていると言うことは、そのれだけ、強力なイメージトレーニングをしているのと同じです。つまり、そのイメージが現実になっていくのです。

理想の未来にするために

自分が描く現実のイメージが、例えば仕事で集中がふっと途切れたときに、「こんな未来にしていくぞ」みたいなイメージが出てくればいいのですが、集中が途切れたときにふっと、「あ、あれ買っていかないと奥さんに怒られちゃう」みたいな、心配事のほうが出てくる。それが、デフォルトモードネットワークに入っているイメージなので、それが現実化してしまうという、あるいは、〇〇を買っていくことが現実化するということです。

ですから、脳磨きを毎日して、普段から理想の未来を自然にイメージできるようになることです。言い換えると、そのイメージをDMNに入れておくことです。何かのヒントになると嬉しく思います。今回も、お読みいただき、ありがとうございました。

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