諦めない力を養うには
諦めない力
粘って成功するまで続ける力は、どうやって養われてくるのか」「どうしたら、やり続けられる脳ができるのか」ということをよく質問されます。
これは、諦めない力という前帯状回と呼ばれるところが関わっていることが分かってきています。
この前帯状回は、過去と未来をイメージする脳内ネットワークのうちの一つです。
その前帯状回に、諦めないでやり続けることで何か成功したというイメージが入っていると、成功するまで諦めない脳の使い方ができるようになることが分かっています。

そこで大事なのが、過去のイメージです。ご自分が以前に諦めないでやり続けたらうまくいった経験があると、前帯状回にイメージが入っています。未来のイメージというのは過去のイメージからつくられています。ですから、諦めないでやり続けてうまくいったというイメージが前帯状回に入っていることは大事です。
疑似体験でも
ただ、自分で諦めずに成功できた経験がないときもあります。初めての経験は不安です。
そのときは、自分が好きな人や、自分が尊敬する人、親しみを感じる人が一生懸命何かをやってやり遂げたみたいなことを間近に見ていることで置き換えられます。 自分は経験していなくても、間近で見たという経験があると、成功するまでやってみようという気持ちが起こってくるのです。
心の安全基地になってくれる人
心の安全基地になってくれるような人はいますか。
自分の未来を自分以上に信じてくれている人などです。
あなたが、その人を大好きで、尊敬していて、諦めないでやり続けるということを間近に見せてくれると、自分も、「よし、この人みたいにやってみよう」という気持ちになります。
また、ご指導される方、親御さん、先生、チームのリーダー、そういう方はぜひそういう姿を見せてあげてください。そのためには、メンバーの人に尊敬されている、慕われていることがとても大事です。
その上で、ぜひ、諦めないで続けるとうまくいくんだという、姿を間近に見せてあげてください。
諦めない心の子どもや部下が育ってくると思いますので、ヒントにしていただければと思います。ありがとうございました。