雑談をひらめきに変える脳の使い方
「雑談」は、「無駄話」とも言われます。ところが、「雑談」の中から新しいアイデアが生まれることもあります。
もし「雑談をひらめきに変える方法」がわかっていたら、もっと効率よく、新しいアイディアを生み出すことができると思いませんか?
そうすれば、「雑談=無駄話」ではなくなります。
もくじ
ぼーっとしている時に高まる脳のネットワーク、DMN
ひらめきの脳科学研究から「雑談がひらめきを引き起こすメカニズム」がわかってきました。
「ディフォルト・モード・ネットワーク(DMN)」という脳のネットワークがあります。
DMNは、ぼーっとしているときに活動が高まる脳内ネットワークです。
ぼーっとしている時は、脳が動いていないと感じる方もおられるかと思いますが、実は、ぼーっとしている時でも、
DMNという脳内ネットワークが動いています。
DMNは関係のないものを結びつける
このDMNは、一見関係のないものを結びつけるということをしています。
関係ないものを結びつけては消え、また別の関係ないものを結びつけては消え・・・と、一見、無駄をしているようにも見えます。
関係ないものを結びつけるのがDMNなので、そのままでは、まさに無駄です。
マインドフルネスとDMNが合わさるとひらめきに変わる
関係ないものを結びつけては消え、また別の関係ないものを結びつけては消え・・確かに、この時点では、ただの思いつきというレベルです。
ところが、マインドフルネスで雑念を払拭する脳の使い方が加わると、思いつきレベルの結びつきだったものに、
大義名分、それに、筋の通った理屈が見えるようになります。
脳磨きをすることで、マインドフルネスの脳の状態になります。この時のポイントが「共同体思考」という脳の使い方です。
マインドフルネスを強化する方法
マインドフルネスとは、集中とリラックスが共存する状態のことをいいます。
マインドフルネスは、体と心を整え、脳を成長させていきます。
「共同体思考」という脳の使い方を身につける「脳磨き」の一つとしても推奨しています。
強化していくためにおすすめの方法は下記の通りです。
脳トレ座禅
マインドフルネスは日本仏教の「禅」と同じ源流に基づいているものです。
弊社では、「脳トレ座禅」をマインドフルネスを強化する方法として、実施しております。
以下に脳トレ坐禅をやり方を簡単にまとめました。ご参考になさっていただけたらと思います。
《脳トレ坐禅の始め方》
1)何かが視界に入ってきて集中の妨げとならないよう、壁の方を向くなどして座る(椅子に座っても床に座ってもどちらでもよい)
2)姿勢を正して余計な力を抜く
3)一礼をする
4)顔は正面を向いて、目は開けたまま目線を少し下に落とす
5)肩に力が入らないように、両手を正面で卵を持つようにやさしく重ね合わせるか、太ももの上に手の平を上にしてそれぞれ置いてもいい
6)左右揺振(身体を左右に揺らして、最初は揺れが大きく、次第に揺れが小さく なり、身体の重心が安定し、自然に揺れが止まる)
7)大きく深呼吸を2回して、普通の呼吸に戻す
8)息を吸い、はきながら「ひとつ」と心の中で数える。同様に息を吸い、はきながら「ふたつ」と心の中で数えていき、10まで行ったら1に戻る(吐く息 10回 で1に戻る)。途中でわからなくなったり、 10を超えていることに気づいたりしたら1に戻る。これを一定時間続ける
《脳トレ坐禅の終え方》
1)左右揺振(今回は、小さな揺れから、大きな揺れへ)
2)一礼をして、坐禅を終わる
脳トレ坐禅の音声もご利用ください。
脳トレ坐禅(3分)インストラクション付き
https://youtu.be/_YICdDiLoz4
脳トレ坐禅(10分)インストラクション付き
https://youtu.be/4rJkECjEry8
Awe体験
大自然や大宇宙の悠久さや広大さを前に、自分の存在の小ささを感じる体験を脳科学ではAwe体験と呼びます。
圧倒的な自然を前でちっぽけな自分を感じる時、脳は活性化します。
Awe体験をすると、自分の自我(エゴ)を少なくし、謙虚な気持ちを起こすことがわかりました。
Awe体験もマインドフルネスな状態を強化し、「共同体思考」の脳の使い方ができるようにもなります。
雑談をひらめきに変えるチームを作る「脳トレ研修」
脳トレ研修は、日々の業務の中で脳磨きを続けることで、「共同体思考」の脳回路を鍛え、集合知性を発揮する脳を作っていく研修です。
雑談をひらめきに変えるチーム作りを脳科学的に確立されたメソッド「脳トレ研修」で提供しております。