心をひとつにすることが、奇跡を生み出すチームをつくる 〜集合知性の奇跡〜

心をひとつにすることが、奇跡を生み出すチームをつくる 〜集合知性の奇跡〜

お役立ち情報 脳トレ研修(企業研修)

 

心を一つにできる人間関係には、いろいろな効用があることがわかってきています。その一つが「集合知性」というものです。
奇跡を生み出すチームをつくる「集合知性」とは、どんなものなのでしょうか?

もくじ

集合知性とは?

心を一つにすることで、チームの成長を加速し、天才知性の人でも達成できないような偉業を成し遂げたり、奇跡のようなことを起こしたり、大変な困難に直面した時も力を合わせて乗り越えたりしていきます。

個人の力を1としたときに五人のチームでは1+1+1+1+1=5と考えがちです。
これまでの強いチームの作り方は、能力のある個人を集めて、チームを作ることと考えられていました。
ところが、最新の脳科学の研究によると、集合知性が発揮できているチームは、ただの「5」どころではなく、「10」にも「100」にもなることがわかっています。 

個人では至らないような、天才知性にも勝る優れた力を発揮できることを「集合知性」と呼びます。

天才知性をも凌駕する集合知性

米国カーネギーメロン大学のウーリー博士の研究をご紹介しましょう。

まず、120人の被験者全員に脳機能テストを受けてもらいます。
そのあと、3人1組のチームを作り、チームごとにパフォーマンスを試すテストを受けてもらいました。
すると、以下のような結果になりました。

集合知性とパフォーマンス

平均知性のチームより全員の知性が高いチームのパフォーマンスが高くなる。そして、天才知性を含むチームのパフォーマンスも高い。ここまでは予想通りという感じです。

ところが、メンバーそれぞれの個人の知性は平均的であるにもかかわらず、天才知性のを含むチームを上回る、とびきり高いパフォーマンスを出すチームが見つかりました。

このチームの特徴を調べたところ、どうやら人は「集合知性」というものを持っており、このぶっちぎりのチーム・パフォーマンスを出しているチームでは、「集合知性」が発揮されていることがわかってきたのです。

このチームの大きな特徴の一つに、「チームメンバーがお互いに相手を理解し、共感できる能力が高い」ことがあげられます。これは、まさに、集合知性を発揮する要素の一つでもあります。

集合知性と集団的知性の違い

「集合知性」は英語で「collective intelligence」と言います。wikipediaなどで調べると、日本では「collective intelligence」を「集団的知性」と訳されているようですが、弊社代表の岩崎一郎は、あえて「集合知性」と訳しています。これには理由があります。

「集合知性」は、違う個性を持つ(脳の使い方が違う)人たちが、それぞれの素晴らしいところ・得意なところを活かして、心を一つにすることで、大きな力を発揮することを意味します。

「集合知性」と対局にある言葉で、「集団思考(group think)」という言葉があります。これは、同じことを(時には強制的に)するといった思想統制の様な意味が含まれています。

「collective intelligence」の和訳で使われている「集団的知性」というのが「集団思考」と同じような意味だと勘違いされることがあるのです。
真逆の意味にも関わらず、「集団的知性」というと、「集団」という言葉が「集団思考」を想起させるのです。
このような勘違いを回避し、違いをより明確にするために、「集合知性」と訳すことにしました。

集合知性を発揮するチーム作りのポイント

集合知性を発揮するには、次の3つの要素が満たされる必要があります。

信頼関係を一人一人と築き、信頼関係をチームでさらに深めながら、皆が共感してくれる大きな志を掲げて、
メンバーを鼓舞することが集合知性を発揮するチームを作っていくのです。

気をつけていただきたいのでは、これらは規則やルールとしてはならないということです。
上から、「本音を語れ」と命令されても、できないというのは、想像いただけると思います。
普段からのさりげない心遣いが信頼を積み上げていくのです。

集合知性を発揮する「脳トレ研修」

研修というと、集合研修が中心というイメージがあるかもしれませんが、弊社の「脳トレ研修」は、集合研修だけでなく、②NDC脳力開発トレーニング(個人面談)、③復習用eラーニング、④職場de習慣化プログラム からなります。脳の成長サイクルを回し、集合知性を発揮するための効果的な脳のトレーニング(脳磨き)を行います。詳しくは、脳トレ研修のページをご覧ください。

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