脳科学の理論と実践

最新の脳科学の研究から、脳は、年齢に関係なく、環境に適応して変化することがわかっています。また、言葉を発する時、記憶する時、人の気持ちを察する時など、いろいろな状況において、脳がどのように使われているかについても、解明が進んできています。つまり、脳を鍛えることで、今まで以上に自分の能力(脳力)を発揮することができるようになるのです。

弊社が提供している、集合知性を発揮する組織を作るための各種サービス・ソリューションは、学術的な脳科学の理論に基づいて開発されています。以下に代表的な脳科学の理論と実践についてご紹介します。
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集合知性を発揮する Collective Intelligence Non-cognitive Ability人間力(非認知脳力)を高める Empowering Every Memberメンバー全員の脳力を活かす Resilienceレジリエンス Mindfulnessマインドフルネス Partnership & Motivationやる気を作る脳科学

集合知性を発揮する

『集合知性』とは、集団での活動を通じて個人では到底至らないような、天才知性にも勝る優れた力を発揮できる能力(知性)を言います。
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従来、チームのパフォーマンスというのは、個々人の能力に大きく依存すると考えられていました。ところが、米国 カーネギーメロン大学の研究等から、集合知性が発揮されると、1+1=2ではなく、5にも10にもなるような、高いパフォーマンスが出ることがわかってきました。
(書籍『なぜ稲盛和夫の経営哲学は、人を動かすのか?』の5章7項をご参照ください)

集合知性を発揮するには、リーダーの役割が重要です。弊社のコンサルティングや研修では、集合知性を発揮するリーダーになるための脳の使い方を理論と実践を通して、身に付けていただきます。

具体的には、最初に、その組織において、集合知性がどの程度、発揮されているかを面談とアンケートにより、事前にヒアリングをさせていただきます。これにより、その会社・組織において、集合知性を発揮するための土壌がどれくらい築けているかを調べます。その結果を踏まえ、最短で集合知性が発揮できるようになるための、最適なサービス・ソリューションを提供させていただきます。

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たとえば、集合知性を発揮する3つの指標の値が右図のような場合、イクオリティ(Equality)つまり、対等性に関する脳力が弱くなっていることがわかります。このような組織では、メンバーの脳のブレーキが強くなっている可能性がありますので、リーダーが部下や周りの人たちの脳のアクセルを活性化するような関わり方・コミュニケーションができるようになる「パートナーシップ研修」をお勧めします。

人間力(非認知脳力)を高める

これまでの教育というものは、IQ(知能指数)、学力、記憶力といった「認知脳力」が人間の社会的成功を決めるものだと考えられ、重要視されてきました。ところが、米国シカゴ大学の教授で、2000年にノーベル経済学賞を受賞したヘックマン博士らの研究によると、認知能力が高いことは、必ずしも人間の社会的成功を決めるものではない、ということが明らかになってきました。

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その研究では、米国で中等教育課程を修了したとみなされるGED試験に合格した、いわゆる「認知能力」の高い人たちと、「認知脳力」は高くはないけれど、学校で意志力、闘魂、思いやり、共感、誠実、素直、公平といった「非認知脳力」の高い人たち、それぞれの人生を追跡調査した結果、経済的に破綻し、犯罪を犯す人の割合が、前者のほうが高いことが明らかになったのです。

これより、人間としての社会的成功は、認知脳力よりも非認知脳力(いわゆる「人間力」)のうほうが重要であるという結論を得るに至りました。

また、非認知脳力の優れているものは、必要な認知脳力を高めることが出来る力を脳が持っていることも明らかになってきました。

弊社の教育プログラムは、この非認知脳力に焦点をあて、人間としての社会的成功と幸せな人生を両立するための脳のトレーニング(脳トレ)プログラムを提供しています。

関連するサービス・ソリューション】
エグゼクティブ・コンサルティング、パートナーシップ研修、マイフルリーダー養成研修、レジリエンス研修

メンバー全員の脳力を活かす

親の知能指数は子どもに遺伝する、つまり、生まれつき、能力があるか無いかが決まっているという考え方があります。これは本当でしょうか?
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米国スタンフォード大学ドベルスキー博士とプリンストン大学カーネマン博士らの研究から、人の能力はあるなしではなく、認知バイアスというものがどのようにかかっているかであることがわかってきたのです。簡単な例えで言うと、認知能力と非認知能力の全体から見た人間の脳力には、偏りがあるだけであることがわかってきたのです。この偏りを決めるのが、認知バイアスです。

認知バイアスは、誰にもでもあり、この偏りがどの脳の部位を発達させるかの大切な要因、つまり、能力の偏りを作るのです。また、認知バイアスが、考え方や視点の偏りも作り、これが強いと「自分は正しい」という考え方を作り出し、非認知能力を低めてしまうことがわかってきたのです。

人が誰でも持っている認知バイアスを的確に意識できるようになることで、誰でも自分の持っている(隠されている)脳力を生かすことが出来る組織を作ることが出来るのです。

弊社の研修では、脳の使い方診断により、人それぞれが持っている認知バイアスを理解したうえで、チームメンバーそれぞれが最大限に自分の脳力発揮できる力を身につけていただきます。

【関連するサービス・ソリューション】
脳の使い方診断、エグゼクティブ・コンサルティング、モチベーション研修、マイフルリーダー養成研修、チームビルディング研修

弊社では、脳の使い方の個性を調べる診断プログラムをご用意しています。(簡易診断については、インターネットで行うことができます)

脳の使い方を4タイプに分類し、自分はどのタイプの脳の使い方をする傾向があるかを調べることができます。集合知性を発揮する組織では、異なる脳の使い方をする人たちが、いかにお互いに理解し合い、協力しあって、同じゴールに向かって進んでいけるか、というのが鍵になります。

組織内に、どのような脳の使い方をする人たちが多いのか、リーダー層に偏りがないか、などをチェックする指標としてもお使いいただいております。

やる気を作る脳科学

モチベーションは、学びや気づきにとても大切なことです。モチベーションが高いと、「やるぞ!」と心を奮い立たせたり、身体にエネルギーをみなぎらせたりすることができます。
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大脳の一番内側の中心にモチベーションを作り出す脳回路(モチベーション回路)があります。ドイツのシャリッテ大学キューン博士らは、モチベーション回路は最初に小さな成功体験を積むことで、活性が高まり、やる気を起こしやすい状態を作ることを明らかにしました。私たちは、「やる気があるから、できるようになる」と思いがちですが、脳の中では、「できるから、やる気を起こす」回路がオンになることがわかってきたのです。

この脳の特性を知っているのと知らないのでは、人の指導の仕方が180°変わってきますよね。

どのような指導をすれば、モチベーション回路が活性化するのか、そして、モチベーション回路が少しでも活性化された時のご本人の体感覚は、どのようなものなのかを弊社の研修では体験していただきます。

【関連するサービス・ソリューション】
エグゼクティブ・コンサルティング、モチベーション研修、チームビルディング研修

マインドフルネス

マインドフルネスとは、坐禅や瞑想により鍛えられた心の状態、つまり、今の瞬間にフォーカスしている状態です。人は、何かに集中しているように思っても、50%程度の時間は目の前にあることではなく、別のことを頭の中で考えている「マインド・ワンダリング」という状態になっています。
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マインドフルネスの瞑想(マイフル瞑想)は、「マインド・ワンダリング」を無くし、しかも、心と身体を健やかに保ち、ストレスを軽減します。マイフル瞑想は、実は脳を成長させることもわかってきています。その効果は、近年、米国の有名な企業、たとえば、グーグル社やフェイスブック、ゴールドマン・サックス、P&G、インテル社などが社員教育に取れ入れています。

弊社では、マインドフルネスを実体験するためのワークを数多く持っております。参加者の皆様に適したワークを通して、実践していただけるようにしていきます。

【関連するサービス・ソリューション】
エグゼクティブ・コンサルティング、マイフルリーダー養成研修

逆境を乗り越えるレジリエンス

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人は生きている限り、喜びや楽しみだけではなく、辛いこと、苦しいこと、悲しいことに向き合わなくてはいけない状況、場面に遭遇します。苦境に際し、くじけて打ちのめされてしまう人もいれば、力強く乗り切り人間的な成長をとげていく人もいます。辛くて苦しい状況を乗り越える力をレジリエンス(resilience)といいます。

最新の脳科学でリジリエンスを鍛える方法がわかってきています。米国心理学学会が推奨しているレジリエンスを鍛える項目を元に、誰でも手軽にできる秘訣を以下の7つにまとめてみました。

  1. 良好な人間関係をつくる
  2. 前向きにものごとをとらえる
  3. 自己信頼する
  4. 自分では変えられないものを受け入れる
  5. 人生の目的を持つ
  6. 運動をする
  7. マインドフルネスを目指す
【関連するサービス・ソリューション】
脳の使い方診断、マイフルリーダー養成研修、レジリエンス研修、CIトレーナー育成プログラム

代表著書

『なぜ稲盛和夫の経営哲学は、人を動かすのか?
~脳科学でリーダーに必要な力を解き明かす~』

本書活用例

個人向けサービス

脳を鍛える脳トレや、脳に新しい回路をデザインするメンタルコーチングについては、こちらをご覧ください。