信頼関係は組織のパフォーマンスを劇的に改善する

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共同体思考と個分離思考

共同体思考と個分離思考の脳の使い方。

どちらの脳の使い方をするかで組織の行動原理が大きく変わるということが分かってきています。

共同体思考というのは相手を仲間同士の関係として受け止めて、相手のよいところに目を向ける、そういう脳の使い方です。

それに対して個分離思考というのは、相手と自分が個として分離している。

「個分離」というのはそこから来ているのですが、個分離思考の脳の使い方をしていると相手と分離しているので、相手の悪いところやできていないところに目が行き対立関係をつくってしまうという脳の使い方です。

どちらの脳の使い方をするかで、組織の在り方は全く変わってきます。

普段、僕たちは個分離思考の脳の使い方をしていることが圧倒的に多いです。

例えば職場で仕事がうまく前に進んでいないとき「あいつは何を怠けているんだ」「どうしてできていないんだ」といった人を責めるような感じで接することがあります。相手も自分を防御するので、対立関係ができる脳の使い方になります。

その中では、信頼関係は醸成されてこないので、なかなかチームとしてまとまってきません。

それに対して共同体思考は、相手の良いところに目を向けるので、基本的に相手を信頼する、信頼関係を深めるという脳の使い方です。

例えば、職場で仕事がうまく進んでいないメンバーがいたときには、どんな状況なのか話を聞いたり、助けが必要なら手をかしたり、何か仕事以外の悩みがあるのか聞いてみるような関わりをしていきます。

すると、既に信頼関係がある仲間ですから、悩みがあれば相談してくれるはずです。

家族関係がうまくいっていないとか、親の介護で、今、大変な状況だとか、何かの原因があるのです。それだったら他のメンバーにも参加をお願いして、そのプロジェクト担当のところをみんなで助けてあげるように、困っているときにこそ助け合うと、より信頼関係が深まっていきます。

その流れが起こっていくと、誰かがうまくできていないと、「よし、じゃあ、俺に任せろ」といった人が出てきて、仕事がうまく進められていない人も、「俺も頑張るよ」とお互いに助け合うという心の在り方が醸成されていきます。

同じことがおこっても、共同体思考と個分離思考の脳の使い方をしている組織とは全く違う状況になってくるのです。

ある有名な経営者から直接薫陶を受けられた方が言われていたのは、「リーダーは部下に惚れられないといけない。その惚れられることをしなさい」ということを教えられたそうです。

ご本人は、どうしたら惚れられるのだろうというのを一生懸命考えて、「そうか、困っているときに助けてあげることをすると部下に惚れられるかもしれない」ということで、部下が困っていそうなとき、いつもより雰囲気が暗いときに「どうしたんだ」と相談に乗ってあげていたそうです。すると、もちろん仕事で困っていることもあれば、プライベートで困っていることもあり、部下が悩みを相談してくれるようになったそうです。

そのときに、たとえプライベートのことであっても「何とかしてあげよう」という気持で接していたことでリーダーとして部下に尊敬されるようになったそうです。

退社されてかなりの年月がたつのですが、今でも当時の部下の方たちがごあいさつに来てくれるそうです。そのぐらい本当に慕われる、尊敬されるリーダーになっていったというお話を聞かせていただきました。

共同体思考の脳の使い方は、もともと脳科学の理論から導いたのですが、具体的な体験として、上述のような実話を参考にさせていただいています。

皆さんの人生をよくする上でのヒントになるとうれしいです。今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。

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