脳の使い方が変わると鬱を防止できる?!

脳の使い方が変わると鬱を防止できる?!

お役立ち情報

最近読んだ脳科学の論文で、非常に興味深いものがあったのでシェアさせていただこうと思います。

今の時代は、「うつ」の人がかなり増えているそうです。

一つ分かってきているのが、都市部に住んでいると「うつ」になる率が非常に高いということです。

鬱を防止するには

中国の上海師範大学の研究で、「うつ」になることで医療費がかかり、生産性が落ちてしまうことが大きな社会的な課題になっている。日本も同様ですが、中国でも起こっているそうです。

では、どうしたら「うつ」になる人を少なくできるのかを、研究をしているのですが、「自己超越」というものを「うつ」の薬にしようということを研究している論文です。

自分にフォーカスして、自分の利益、自分のためだけにというのは、非常にエゴが強くなっている状態です。

それに対して「自己超越」というのは、自分だけではなく周りの人たちがもっと良くなるように、周りの人たちが輝けるようにという、そんな脳の使い方になっているのを「自己超越」といいます。

この「自己超越」を感じている人たちというのは、「うつ」になりにくいといことがわかってきました。

常に、気持ちが前向きで、新しいことにチャレンジしようという気持ちも強いということがいろいろな研究から分かってきています。

「自己超越」ができるような状態をつくることで、「うつ」になる人を減らそうという研究です。「自己超越」を「うつ」の薬にする、そんな感じです。

上海の大学の研究なので、上海という都市部に住んでいる特に若者を「うつ」になりにくくして、新しいことにチャレンジして、世の中に貢献していく。そんな人たちを育成しようという試みです。

自分にフォーカスしたほうが自分の人生を良くすることができそうな気がしますが、実はそうではありません。

他の人が輝けるように、そんな気持ちでいること、言い換えると「自己超越」した状態が自分の人生もどんどん良くなるのです。自分一人で自分の人生をよくするという以上に高い効果があるということが分かってきました。

義務や強制的ではなく

「他の人のために」というところを、例えば法律とかをつくって強制的に、自分のためではなくて、他の人のために何かをするみたいな義務的なものや強制的なものをつくるということをやりがちですが、それをやってしまうと逆に「うつ」になるということも分かってきています。

「自己超越」するというのは外から規制を設けてやらなければいけないという状態をつくるのではなくて、自ら、他の人たちが輝けるように、他の人たちのためになるような、そんな気持ちを醸成することなのです。

そのためにはどうしたらいいのかということですが、共同体思考の脳の使い方をしている人たちとの親交を深め、共同体思考の関係性、コミュニティをつくっていくことが非常に大事なのです。

他の人がそういう脳の使い方をしているのを見て、自分もそんなふうになりたいなという気持ちを高めていくのが大事です。

なので、強制的に「人のためになることをしなさい」みたいにやってしまうと、逆に、「うつ」の人をつくってしまいます。

お互いに、共に支え合うという、そんな気持ちをみんなが持てるような環境というのをつくっていくことが大事です。

それが、うつ防止の薬になるという、そんな研究です。

非常に興味深い取り組みなので、皆さんともシェアさせていただきました。

皆さんの人生をよくする上でのヒントになるとうれしいです。今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。

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https://17auto.biz/kctjp/touroku/noumigaki.htm

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