新しい未来を作り出すエネルギーは、脳の中でどのように作り出されるのか?

新しい未来を作り出すエネルギーは、脳の中でどのように作り出されるのか?

お役立ち情報

もくじ

素晴らしい未来を作り出すために

新しい未来を切り開くためには、大きなエネルギーが必要です。自分を鼓舞してくれるような、ワクワクする夢を描くことで、エネルギーが生み出されることが、脳科学的に分かってきています。

新しい未来を作り出すエネルギーは、脳の中でどのように作り出されるのか?

イメージトレーニングのことは、ご存知だと思います。アスリートの人たちは、まだ自分ができていないことでも、イメージすることで、その状態に自分を近づけていきます。どんなパフォーマンスを発揮して、どんな状態になっているかを何遍もイメージする。そんなメンタルトレーニングをします、これは、まさにワクワクする気持ちで、脳のエネルギーを高めている状態です。このワクワクの気持ちを作り出す時に、いくつかの脳の領域が関係しています。そのうちの一つが前頭前野です。この領域は、自制心を生み出すことにも関係しています。

自制心の脳の領域が疲弊してくると・・・

ところが、この自制心の脳の領域が疲弊してしまうと、ワクワク状態をつくれなくなります。

ちょっと卑近な例ですが、自分たちの体験から説明をさせていただきます。僕とクレアも、認知症の母の介護をする中で、もうワクワクどころではなくて、毎日ゼーゼー言いながら生きているみたいな状態になりました。このような状態になると、最初に疲弊するのが、自制心を司る前頭前野です。こうなると、未来のワクワクをつくれなくなります。

前頭前野は、「おでこ(ひたい)」の辺りの奥に位置する、脳の司令塔といわれているところです。上述のように、自制心を司るのが、その機能のひとつです。前頭前野の自制心の機能が疲弊すると、キレやすくなったり、集中できなくなったり、頑張ろうというエネルギーが出てこなかったり、さらには、未来のワクワクするイメージがつくれなくなったりします。

「よし、ここは何とか頑張ってやり抜くぞ」みたいなことも、最初に前頭前野の自制心機能が働いてくれないと、「もう駄目だ」みたいな感じになります。逆に、自制心の機能が高く保たれていると、前頭前野が他の脳の領域に働き掛けることができるので、ワクワクのイメージを作ることができるのです。

心の安全基地を持つ

「心の安全基地を持つ」とは、心癒やされる人間関係を持っているということです。別の言い方をすると、深い信頼関係で結ばれ、心が一つになるような人間関係があることが、心の安全基地になります。上述のような状態でも、僕たちが何とかやり抜いてこられたのは、心が一つになれる脳磨きの仲間たちと普段から活動をしていたからと言っても過言ではありません。その人たちがすごく励ましてくれ、心の支えになってくれたからです。大変な状況で、疲弊してしまっても、心の状態を回復できる。そのような心の安全基地が大切なのです。 素晴らしい人間関係、心つながる友人(家族)のような関係性を普段から持っていると、未来のワクワクもつくりやすく、いざというときの力、エネルギーも出てくるのです。参考にしていただければ、嬉しく思います。今回も、お読みいただき、ありがとうございました。

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